「ホノルル空港に着いた瞬間にGoogleマップを開きたい」「家族とLINEで合流したい」「Wi-Fiを探さずに配車アプリを呼びたい」。ハワイ旅行でeSIMが選ばれるのは、この「着いてすぐ」を用意できるからです。eSIMは、カードを差し替えずにスマホへ通信プランを入れられる仕組みで、出発前に購入しておけば現地での受け取りや返却がいりません。
とはいえ、無制限の条件、テザリングの上限、電話番号の有無、サポート体制はサービスごとに違います。料金の安さだけで決めると、現地で必要な使い方ができないことがあります。この記事では主要9社を旅行タイプ別に整理し、選び方から設定手順までまとめました。
結論:ハワイeSIMは、先に旅行タイプを決めてから「データ容量と無制限の条件」「テザリング」「電話番号・SMS」「日本語サポート」「領収書・追加チャージ」の5つで絞ると決めやすくなります。
根拠:同じ「無制限」表記でも高速通信やテザリングに条件がつくことがあり、電話番号付きのプランも一部に限られるためです。
この記事でわかること:旅行タイプ別の早見表、主要9社の比較表、選ぶ前の5つの比較軸、購入時に失敗しやすい4つの条件、出発前と到着後の設定手順、Wi-Fiレンタルや海外ローミングとの違い。
※本記事の料金・プラン内容・サポート条件などは、各社公式サイトの2026年7月11日時点の公開情報をもとに整理しています。料金、為替換算額、キャンペーン、提供条件は変更される場合があるため、申し込み前に公式サイトで最新情報を確認してください。
ハワイeSIMのおすすめは旅行タイプで決まる
ランキングの1位が、自分にとっての1位とは限りません。家族4人で1台の回線を分け合う旅行と、出張でPCをつないで会議に出る滞在では、必要な条件がほとんど重なりません。先に旅行タイプを決めておくと、比べる項目がぐっと減ります。
目安はシンプルです。家族旅行ならテザリングの条件、新婚旅行ならデータ容量と日本語サポート、出張なら領収書とPC接続、短期滞在なら少量・短期間のプラン。まずは自分がどれに近いかを決めてしまいましょう。
旅行タイプ別ハワイeSIMおすすめ早見表
| 旅行タイプ | 重視したい条件 | 比較しやすいeSIM |
|---|---|---|
| 家族旅行(4〜6人) | テザリングの条件・容量・別行動の有無 | Saily、Nomad、eSIM square |
| 新婚旅行・記念旅行 | 無制限の条件・日本語サポート・返金条件 | Holafly、trifa、Glocal eSIM、World eSIM |
| 出張・ワーケーション | 領収書・追加チャージ・PC接続 | World eSIM、eSIM square、trifa、Nomad |
| 一人旅・2〜3日の短期滞在 | 少量プラン・料金・有効期限 | Nomad、Airalo、Saily、eSIM-san |
家族旅行だけ答えが二手に分かれるのは、現地での動き方で正解が変わるからです。全員が同じ行動をするなら、1台のスマホからテザリング(スマホの回線をPCやほかのスマホに分ける機能)で共有できます。買い物やアクティビティで別行動する日があるなら、各自がeSIMを持っていたほうが連絡は取りやすくなります。
候補が見えてきたら、次の比較表と5つの比較軸で2〜3社まで絞り込めます。
「無制限」の読み方に注意:無制限プランでも、高速通信の上限、テザリングの上限、公平利用ポリシー(一部の利用者が極端に使いすぎた場合に速度を抑える運用ルール)、混雑時の速度制御が設けられている場合があります。「無制限だから何にでも使える」と考えず、申し込み前に速度制限とテザリングの条件を見ておいてください。
ハワイeSIMおすすめ9社の料金・無制限・テザリング比較表
5〜7日程度のハワイ旅行を想定して、主要9社を並べました。料金の安さは判断材料の一つでしかありません。無制限の条件、テザリングの上限、電話番号の有無で、現地でできることが変わります。
※「対応」と記載されていても、対象プラン、端末、ネットワークによって条件が異なる場合があります。購入する商品の詳細画面で確認してください。SailyやAiraloのように米ドル表示のサービスは、購入時のレートで日本円に換算されます。
| サービス | 料金・プラン例 | 無制限 | テザリング | 比較時のポイント |
|---|---|---|---|---|
| World eSIM | 無制限・容量制・電話番号付きプランあり 料金は購入画面で確認 | あり | 商品ごとに確認 | 領収書発行や電話番号付き商品を探したい人 |
| Glocal eSIM | 無制限プランあり 料金は公式サイトで確認 | あり | 商品ごとに確認 | 日本語で購入手続きを進めたい人 |
| Holafly | 5日3,290円 7日4,490円 | あり | 1日1GBまで共有 | 無制限と24時間サポートを重視する人 |
| trifa | 日数・容量別プラン アプリで最新料金を確認 | あり | 対応プランあり | 日本語アプリとチャットサポートを使いたい人 |
| eSIM square | 容量制プラン中心 料金は公式サイトで確認 | 商品による | 対応プランあり | アプリで追加チャージしたい人 |
| eSIM-san | 日数・1日容量別プラン 料金は公式サイトで確認 | 商品による | 商品ごとに確認 | 1日単位で容量を決めて使いたい人 |
| Saily | ハワイ向けUS$3.99から 無制限プランあり | あり | 全プラン対応 | テザリングや少量プランを比べたい人 |
| Airalo | アメリカ向けUS$4.00から データ・通話・SMS対応商品あり | あり | 商品ごとに確認 | 複数の国で同じアプリを使いたい人 |
| Nomad | 容量制・無制限プランあり 料金はアプリまたは公式サイトで確認 | あり | 対応 | 容量制と無制限を並べて比べたい人 |
Airaloだけ「アメリカ向け」と書かれているのは、ハワイがアメリカ合衆国の一州だからです。ハワイ専用の商品名を探しても見つからないことがあるため、購入時はアメリカ向けの商品ページを開いてください。
家族で1台の回線を共有するなら、テザリング対応がはっきりしているSailyやNomadは比べやすい候補です。共有中は親機のバッテリー消費が増え、親機を持つ人から離れた端末は通信できなくなります。別行動の予定があるなら、各自が低容量プランを持つ形も検討してみてください。
出張で効いてくるのは、料金よりも領収書、追加チャージ、テザリング、サポートへの連絡手段です。海外eSIMが初めてなら、日本語サポートの受付方法と返金条件も一緒に見ておくと判断が早くなります。地図とメッセージが中心の短期滞在なら、無制限より容量制のほうが安く収まることもあります。
候補が2〜3社に絞れたら、公式ページで「対応端末」「テザリング条件」「利用開始タイミング」を確認しておきましょう。出発前にインストール用の情報を受け取っておくと、ハワイ到着後の設定が短時間で済みます。
ハワイeSIMの選び方を決める5つの比較軸
料金表だけで決めると、現地で「テザリングができない」「予約先に電話がかけられない」と気づくことがあります。先に押さえておけば避けられる項目は、次の5つです。
1. ハワイで使うデータ容量の目安と「無制限」の見方
ハワイeSIMのデータ容量は、地図、SNS、動画などに使える通信量です。同じ日数でも、画質、アプリの設定、OSの自動更新、写真のクラウド同期で消費量は大きく変わります。購入時の目安は次のとおりです。
- 地図・LINE・検索が中心:5日で3〜5GB、7日で5〜7GB程度
- SNS投稿・写真共有あり:5日で5〜10GB、7日で7〜15GB程度
- 動画視聴・ビデオ通話あり:5日で10GB以上、7日で15GB以上
- 長時間のオンライン会議あり:大容量または無制限プラン
Googleマップとメッセージだけなら、1日1GBに届かない日も珍しくありません。反対に、動画やビデオ会議は画質次第で短時間でも一気に消費します。容量制を選ぶなら、写真の自動バックアップ、アプリの自動更新、動画の自動再生をオフにしておくと持ちが変わります。
無制限プランを選ぶ場合も、確認する場所は同じです。高速通信の上限、テザリングの上限、公平利用ポリシーのどれかに条件がついていないか。この3点が書かれていない商品は、購入画面の注意書きまで読んでおくと安心です。
2. テザリング対応と共有できるデータ量の上限
テザリングは「対応しているかどうか」だけで判断できません。上限の付き方が3通りあるからです。Sailyはハワイ向けプランでテザリングに対応し、公式サイトでは全プランで制限なく使えると案内しています。Nomadも対応しています。一方、Holaflyのハワイ向けプランは、テザリングで共有できるデータ量が1日1GBです。
「無制限なのに1日1GB」という表記は、スマホ本体の通信とは別に、ほかの端末へ分けられる量に上限があるという意味です。地図やメッセージを分け合う程度なら1日1GBでも足りますが、複数台で動画を見たりPCで会議に出たりすると届かない可能性があります。
実務的な注意がもう一つあります。テザリング中の親機はバッテリーの減りが速くなるため、モバイルバッテリーも一緒に用意しておきましょう。
3. 電話番号・SMS付きのeSIMが必要な場面
旅行用eSIMの多くはデータ通信専用で、電話番号やSMS機能は付きません。LINEなどのアプリ通話は使えますが、現地店舗への通常発信やSMS認証には使えない場合があります。
HolaflyやSailyは、基本的にデータ通信を目的とするサービスです。Airaloにはデータ・通話・SMS対応商品があり、World eSIMのハワイ向けページにも電話番号付きプランが掲載されています。発信できる国、着信、SMS送受信、番号の国番号は商品ごとに違います。自分が使いたい用途に対応しているかを、商品ページで見ておきましょう。
見落としやすいのは、電話番号付きeSIMを買っても銀行や決済サービスのSMS認証には使えないことがある点です。認証コードを日本の番号で受け取る必要があるなら、日本のSIMを副回線として残し、そちらのデータローミングだけをオフにする方法があります。SMSの海外受信条件と料金は、契約中の携帯会社の案内で調べておきましょう。
4. 現地で困ったときの日本語サポートと問い合わせ方法
eSIMが初めてなら、ハワイeSIMの日本語サポートは対応言語だけでなく、受付時間と連絡方法まで見ておきたいところです。ハワイと日本には19時間の時差があり、現地の日中は日本の深夜にあたります。Holaflyやtrifaは24時間対応のサポートを案内していますが、サービスによってチャット、メール、アプリ内問い合わせと窓口が分かれます。
日本語表示に対応していても、すべての問い合わせに日本語の担当者が即時対応するとは限りません。現地でつながらなかったときに備えて、サポートページのURL、注文番号、eSIMの識別情報をスクリーンショットで保存しておくと、通信できない状態でも手元の情報だけで連絡できます。
5. 領収書・追加チャージなど出張で必要になる条件
出張やワーケーションでは、領収書の発行と追加チャージの可否が実務に直結します。World eSIMはアプリで領収書を発行でき、購入したeSIMやデータ利用量もあわせて管理できます。eSIM squareやtrifaのように、アプリから追加容量を買えるサービスもあります。
ここで一つ落とし穴があります。無制限プランは、そもそも追加チャージに対応しないことがあるのです。経費精算に必要な宛名、通貨、適格請求書への対応は会社ごとに要件が違うため、購入前に自社の基準と突き合わせておきましょう。
【シーン別】家族・新婚旅行・出張で選ぶハワイeSIM
同じ5日間のハワイでも、誰と行くかで必要な条件は入れ替わります。4つのタイプに分けて、判断の分かれ目を整理します。
家族4〜6人のハワイ旅行はテザリングか各自契約かで決める
家族旅行では、配車アプリ、地図、レストラン検索、写真共有と、複数の端末が同時に通信します。全員で行動する前提なら、Saily、Nomadのテザリング対応プラン、eSIM squareあたりを比べるのが早道です。
共有には物理的な制約があります。親機を持つ人から離れた端末は、その時点で通信できません。アラモアナセンターで買い物班とビーチ班に分かれる、子どもだけ先にホテルへ戻る。こうした場面が想定されるなら、各自が1〜5GB程度のeSIMを持つ形が安全です。
Holaflyは、家族それぞれが契約する使い方には向いています。1台から共有できるデータ量は1日1GBのため、家族全員の通信を1台にまとめる用途なら、共有量が足りるかを先に見積もってください。
新婚旅行・ハネムーンは無制限プランと日本語サポートで選ぶ
新婚旅行では、写真や動画の共有、レストラン予約、レンタカー、ツアーの連絡と、通信が必要な場面が途切れません。残量を気にしながら過ごしたくないなら、無制限プランが選びやすくなります。
Holaflyは無制限プランと24時間サポートを案内しており、テザリングは1日1GBまで使えます。日本語アプリで完結させたいならtrifa、ハワイ以外の旅行でも同じアプリを使いたいならAiraloやSailyも候補に入ります。
返金条件は「購入後何日以内か」だけを見ても足りません。インストール済み、使用済みの場合にどう扱われるかまで書かれているかを確認しておくと、直前のキャンセルでも判断に迷わずに済みます。
出張・ワーケーションのオアフ島滞在は領収書とPC接続で選ぶ
出張では、ビデオ会議、社内チャット、クラウドサービス、PCへのテザリングで通信量が跳ね上がります。World eSIMは領収書発行、eSIM squareは追加チャージ、trifaはアプリでの管理、Nomadは容量制と無制限の選びやすさが比較ポイントになります。
長時間の会議や大容量ファイルのやり取りがあるなら、ハワイeSIMの無制限プランが候補です。もっとも、無制限でも混雑時に速度制御が入る可能性は残ります。重要な会議がある日は、ホテルやコワーキングスペースのWi-Fiも併用しておくと、通信手段が一つ落ちても止まりません。
一人旅・2〜3日の短期滞在は少量の容量制プランが安い
地図、検索、LINEが中心の2〜3日なら、必要量は1〜3GB程度(1日あたり0.5〜1GBが目安)に収まります。この範囲では、無制限より容量制のほうが安く済むのが普通です。World eSIM、Nomad、Saily、Airaloの少量プランを並べてみてください。
短期滞在ほど気をつけたいのが有効期限です。7日間有効のプランでも、使い残した日数を後日持ち越せるとは限りません。アクティベーションの起算条件と期限を確認し、乗り継ぎだけで使う場合は開始タイミングにも注意しておきましょう。
自分に近いタイプが決まったら、申し込み前に次の失敗パターンを確認しておくと、端末や開始日の勘違いによるトラブルを避けられます。
購入前に確認したいハワイeSIMの失敗パターン4つ
端末やプランの問題は、ハワイに着いてから気づくと厄介です。空港のフリーWi-Fiを探し、時差のある日本のサポートに連絡することになります。出発前に潰しておきたいのは次の4つです。
1. スマホがeSIMに対応していない
eSIMは対応端末でしか使えません。iPhoneは、基本的にiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降が対応しています。販売国・地域やモデルによって仕様が違う場合があるため、手元の端末で確かめるのが確実です。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」で、eSIMの識別番号であるEIDが表示されるかを見てください。Androidは同じ製品名でも販売地域や携帯会社で対応が分かれます。「設定」内のSIM関連メニューにeSIMを追加する項目があるか(表記は機種で異なります)、電話アプリで「*#06#」を入力してEIDが表示されるかが目安になりますが、これだけで動作が保証されるわけではありません。メーカーと購入先eSIMの対応端末一覧まで確認しておきましょう。
2. SIMロックが解除されていない
他社の旅行用eSIMを使うには、原則としてSIMロックが解除された端末が必要です。近年発売された国内キャリア端末の多くはSIMロックなしで販売されていますが、古い端末や中古で買った端末にはロックが残っている場合があります。
iPhoneは「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」で確認できます。「SIMロックなし」と表示されないときは、契約した携帯会社や購入元に問い合わせてください。
3. 電話番号・SMS認証が必要な手続きを見落としている
データ通信専用のeSIMでは、通常の電話発信もSMS認証もできません。次の予定があるなら、代わりの手段を準備しておきましょう。
- 現地のレストランやツアー会社へ電話をかける
- 銀行や決済サービスのSMS認証コードを受け取る
- レンタカーや各種アプリで電話番号認証を行う
- 家族とアプリ以外の電話で連絡を取る
このうち電話はLINEなどのアプリ通話で代替できますが、SMS認証だけは代わりがききません。日本のSIMを副回線として残す場合は、日本回線のデータローミングと「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにして、意図しない海外通信を防いでください。
4. ハワイeSIMの利用開始タイミングを誤解している
利用期間がいつ始まるかは、サービスや商品によって違います。現地の対応ネットワークに初めて接続した時点で始まる商品もあれば、インストール、手動操作、購入から一定期間の経過で始まる商品もあります。ここを取り違えると、ハワイに着く前に日数が減っていた、という事態になりかねません。
確認したいのは3点です。日本でインストールしただけで利用期間が始まるのか。購入後、何日以内に有効化する必要があるのか。1日を24時間で数えるのか、暦日で数えるのか。あわせて、QRコードやアクティベーションコードは再利用できない場合があるため、設定に失敗してもサポートの案内が来るまでeSIMを削除しないでください。
出発前と到着後で分けるハワイeSIMの設定手順
eSIMのインストールには、安定したインターネット接続が必要です。空港のフリーWi-Fiでも進められることはありますが、到着直後にQRコードや注文情報を探すのは負担が大きい作業です。「日本でやること」「到着後にやること」「つながらないときの確認」に分けて準備しておきましょう。
出発前に日本で済ませておくハワイeSIMの準備
- 使うスマホがeSIMと購入予定の商品に対応しているか確認する
- SIMロックが解除されているか確認する
- eSIMを購入し、QRコードやアクティベーション情報を受け取る
- 商品の案内に従い、安定したWi-Fi環境でeSIMをインストールする
- 回線名を「ハワイeSIM」など見分けやすい名前に変更する
- 注文番号、設定手順、サポート窓口をスクリーンショットで保存する
インストールを終えても、ハワイに着くまではハワイ用eSIMをモバイルデータ通信に指定しないでください。利用開始の条件が現地ネットワークへの接続ではない商品もあるため、迷ったときは購入先の手順を優先します。
ホノルル空港に着いてからのeSIM切り替え手順
- 機内モードを解除する
- 設定アプリでハワイ用eSIM回線をオンにする
- モバイルデータ通信にハワイ用eSIMを指定する
- ハワイ用eSIMのデータローミングをオンにする
- 日本回線のデータローミングをオフにする
- 「モバイルデータ通信の切替を許可」をオフにする
- Wi-Fiをオフにして、ブラウザやGoogleマップで通信を確かめる
4番目と5番目が紛らわしいので補足します。旅行用eSIMは現地の提携回線を借りて通信するため、eSIM側のデータローミングはオンにするよう案内されるのが一般的です。一方、日本回線のローミングまでオンにすると、契約内容によっては海外通信料が発生します。画面上の回線名を見ながら、どちらの設定を触っているかを確かめてください。
ハワイ到着後に通信できないときに見直す設定項目
到着後に通信が始まらないときは、上から順に確認していくと原因を絞り込めます。
- 機内モードを一度オンにし、数秒後にオフにする
- ハワイ用eSIM回線がオンになっているか確認する
- モバイルデータ通信にハワイ用eSIMが選ばれているか確認する
- ハワイ用eSIMのデータローミングがオンか確認する
- 購入先が指定するネットワーク選択やAPN設定を確認する
- 端末を再起動する
- 改善しなければ、eSIMを削除せず購入元サポートへ連絡する
問い合わせるときは、注文番号、エラーメッセージ、現在の設定画面、端末名、OSのバージョン、IMEIまたはEIDを手元にそろえておくとやり取りが短くなります。Appleも、eSIMを設定できない場合はエラーメッセージやIMEI・EIDを準備して通信事業者へ問い合わせるよう案内しています。
設定の流れまで見えたら、比較表に戻って候補を決めましょう。日本にいるうちに購入情報とサポート先を保存しておけば、ハワイ到着後に落ち着いて対応できます。
ハワイeSIMとWi-Fiレンタル・海外ローミングの違い
ハワイでインターネットを使う方法は、eSIMだけではありません。人数、端末、滞在日数によっては、Wi-Fiレンタル、海外ローミング、現地SIMのほうが合うこともあります。
ハワイのWi-Fiレンタルとの違いは受け取りと共有範囲
ハワイのWi-Fiレンタルは、モバイルルーターを借りて複数の端末をつなぐ方法です。eSIM非対応の端末でも使え、家族全員の通信を1台にまとめられます。
その代わり、受け取り、返却、充電、持ち運びが必要になり、紛失や破損時には費用が発生することがあります。接続できる台数も商品ごとに決まっており、つなぐ台数が多いほど通信は遅くなりがちです。
eSIMなら受け取りも返却もなく、スマホ1台で完結します。ただし共有する場合は親機から離れられないという制約が残ります。全員が同じ行動をする家族にはWi-Fiレンタル、別行動が多い旅行には各自のeSIM、という分け方が現実的です。
ahamoの海外ローミングとの違いは30GB上限と15日制限
ahamoの海外ローミングは、追加申し込みなしで対象国・地域で使えます。海外で使える高速データ容量は、国内利用分と合算して月間30GBまでです。大盛りオプションに加入していても、海外で高速利用できる上限は30GBのまま変わりません。
もう一つ、日数の制限があります。海外で最初にデータ通信を使った日を起算日として、15日経過後の日本時間0時以降は、海外での通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。この制限はデータを追加購入しても解除されず、日本へ帰国してデータ通信するまで続きます。
つまり、すでにahamoを契約していて、5〜7日程度の旅行で月間容量に余裕があるなら、別途eSIMを買わずに済む可能性があります。国内で多く使った月や、15日を超える滞在では、別の手段も併せて検討してください。
楽天モバイルの海外ローミングとの違いは月2GBの上限
楽天モバイルは、海外ローミング対応エリアで毎月2GBまで高速データ通信を使えます。2GBを超えると最大128kbpsになりますが、1GBあたり500円で高速データを追加できます。追加分の有効期限は購入日を含めて31日間です。
地図やメッセージ中心の短期旅行なら、そのまま使える手軽さがあります。写真のクラウド同期、SNS、動画をよく使うなら、2GBは思ったより早く消えます。現地事業者の事情や電波状況で接続できないこともあるため、重要な連絡を控えているときはホテルのWi-Fiも併用しておくと確実です。
ハワイの現地SIMとの違いは購入の手間と電話番号
現地SIMは、通信会社の店舗や小売店で買う物理SIMです。電話番号付きのプランを選びやすく、長期滞在では料金面で有利になることもあります。
手間はそのぶん増えます。対応周波数、SIMサイズ、アクティベーション、本人確認を英語でやり取りする場面があり、空港で希望の商品を必ず買えるとも限りません。5〜10日程度でデータ通信が中心なら、出発前に準備できるeSIMのほうが負担は軽くなります。
まとめ|ハワイeSIMは旅行タイプと5つの比較軸で選ぶ
ハワイ向けeSIMは、サービスごとにプラン構成も提供条件も違います。ランキングの順位だけで決めず、自分の旅行で必要な使い方から候補を絞るほうが、現地で困る場面は減ります。
- 旅行タイプ:家族・新婚旅行・出張・短期のどれに近いかを決める
- データ容量:地図中心か、動画やビデオ通話まで使うかで選ぶ
- テザリング:対応の有無に加えて、共有できる容量と速度制限を見る
- 電話番号・SMS:通常発信やSMS認証が必要なら対応商品を選ぶ
- 日本語サポート:対応言語、受付時間、問い合わせ方法を確認する
- 領収書・追加チャージ:出張なら経費精算の要件と突き合わせる
ハワイeSIMの料金とプラン内容は改定されることがあります。申し込み前に、対応エリア、利用日数、速度制限、テザリング、電話番号、返金条件を公式サイトで確かめてください。
この記事の比較表で候補を2〜3社まで絞り、出発前に対応端末と利用開始条件を確認しておきましょう。購入情報とサポート先も保存しておけば、ホノルル空港に着いた直後から通信を使い始められます。
ハワイeSIMのよくある質問|設定・テザリング・電話番号
Q1. ハワイ用のeSIMは日本にいるうちに設定しても大丈夫ですか?
多くの商品は、日本でeSIMをインストールし、ハワイ到着後に回線とデータローミングをオンにする流れです。ただし、インストール時点や購入から一定期間後に利用期間が始まる商品もあります。購入ページのアクティベーション条件を確認してください。
Q2. ハワイeSIMで電話番号やSMSは使えますか?
データ通信専用の商品が中心ですが、AiraloやWorld eSIMなどには電話番号や通話・SMSに対応する商品もあります。発信、着信、SMS認証への対応は商品ごとに異なります。使いたい用途に対応しているかを、購入前に商品ページで見ておきましょう。
Q3. ハワイでテザリングはできますか?
サービスや商品によって変わります。SailyとNomadはテザリングに対応しています。Holaflyのハワイ向けプランは1日1GBまで共有できます。家族旅行やPC接続で使うなら、共有できる容量と速度制限を確認してください。
Q4. Airaloの「アメリカ向け」eSIMはハワイで使えますか?
ハワイはアメリカ合衆国の一州のため、Airaloではアメリカ向けのeSIMが対象になります。ハワイ専用の商品名では見つからないことがあるので、購入時はアメリカ向けの商品ページを開き、対応エリアと容量を見てください。
Q5. eSIMが繋がらないときは何を確認すればよいですか?
機内モード、回線のオン・オフ、モバイルデータ通信の選択、データローミング、ネットワーク選択、APN、再起動の順に確認してください。改善しない場合はeSIMを削除せず、注文番号、設定画面、IMEIまたはEIDを用意して購入元へ問い合わせましょう。
Q6. iPhoneでもAndroidでもハワイeSIMは使えますか?
iPhoneは基本的にXS、XS Max、XR以降が対応しています。一部の販売地域やモデルには例外があります。Androidは機種、販売地域、携帯会社で対応状況が分かれます。メーカーとeSIM販売会社の対応端末一覧を見比べておきましょう。
Q7. Wi-FiレンタルとハワイeSIMはどちらが安いですか?
1人で短期間だけ使うなら、少量のeSIMが安くなることがあります。家族が常に一緒に行動し、1台のルーターを共有するならWi-Fiレンタルが安くなることもあります。料金だけでなく、受け取り・返却・充電の手間や、別行動のしやすさまで含めて比べてください。
出典
World eSIM「ハワイで使えるeSIM」
Saily「ハワイ向けeSIM」
Holafly「ハワイ eSIM」
Airalo「United States eSIM」
Appleサポート「eSIMでデュアルSIMを活用する」
Appleサポート「iPhoneでeSIMを設定できない場合」(公開日:2026年4月28日)
ahamo「海外データ通信」
楽天モバイル「海外ローミング(データ通信)」
楽天モバイル「データチャージ(海外ローミング)」
NTTドコモ「SIMロック解除」
ソフトバンク「SIMロック解除機能搭載機種」
※比較表に掲載した各社の情報は、それぞれの公式サイトで公開されている内容をもとに整理しています。上記は本文中で個別に参照した主な出典です。
※本記事は2026年7月11日時点で公開されている情報をもとに整理しています。料金、キャンペーン、サポート条件、対応エリア、通信速度は変更される場合があります。申し込み前に各社公式サイトの最新情報を確認してください。