日本屈指の人気温泉地である「城崎温泉」には、ぜひ訪れてほしい人気の観光スポットが数多くあります。カップルでも家族連れでも楽しめる観光スポットを、今回はランキング形式で5選ご紹介します。
第1位:城崎ロープウェイ
城崎温泉で最も人気の観光スポットは、「城崎ロープウェイ」です。昭和38年に創業し、長年観光客に愛されている歴史あるロープウェイです。
城崎温泉駅から中間の温泉寺駅を通過し、大師山頂駅までの道のり(全長676m)を片道約7分間で運行しています。空中散歩の後に到着する大師山は、標高231mです。
つくりが珍しく、山麗駅と山頂駅から同時にゴンドラが発進して、上りと下りの両方のゴンドラが同時に中間の駅に到着するつくりになっています。山頂までの往復乗車券は大人900円、中間駅までの往復乗車券は大人560円です。
駅を降りて展望台へ登ると、四季折々の城崎と日本海を一望することができます。また、山頂駅に隣接する「みはらしテラスカフェ」では、ドリンクを飲んでホッとひと息しながら絶景を眺めることができるのでおすすめです。
ロープウェイ中間駅のすぐそばには、城崎温泉の生みの親である「道智上人」に開創された温泉寺や、町内から出土した埋蔵品文化財を展示している城崎美術館があります。
おすすめは、城崎美術館を入って正面にある六道絵です。1枚が地獄界、もう1枚は残り5つの世界が描かれており、迫力があってとても印象に残る作品です。
城崎温泉の歴史をもっと知りたい方、せっかく城崎に来たから観光地巡りをしたいという方は、ぜひ行ってみてください。
ペット(小型犬等の小動物)は、ペット用のかご又はキャリーバッグ等(体がしっかりと入る物)に入れて、乗車可能です。
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基本情報
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島806−1
電話番号:0796-32-2530
定休日:毎月第2・第4木曜日(但し、祝日の場合は営業致します)
駐車場:有料駐車場あり
公式HP:城崎ロープウェイ
第2位:玄武洞公園(げんぶどうこうえん)
国の天然記念物である「玄武洞」は、160万年前の火山活動によって山頂から流れ出たマグマが、冷え固まるときに作り出した規則正しく美しい割れ目のことをいいます。その後、約6000年前に波に洗われてその割れ目が現れましたが、人が石を採取した結果、洞となりました。
この洞は、文化4年(1807年)6月25日に、幕府の儒官である柴野栗山によって「玄武洞」と命名されました。明治17年(1884年)には、東京大学の小藤文次郎博士により、岩石の日本名が“玄武岩”と命名されました。石言葉は、「生命力を高め、魔を寄せつけない」で、パワーを秘めているストーンだともいわれます。
昭和6年(1931年)2月20日には、玄武洞は国の天然記念物に指定されました。公園には5つの洞があり、玄武・青龍・白虎・朱雀(南朱雀・北朱雀)と四神の名前を持っています。玄武・青龍以外は、大正時代に観光用として命名されたのですが、名前負けしない神聖さから、はるか昔からパワースポットであったことが分かります。周辺一帯は、昭和38年(1963年)に山陰海岸国立公園となり、貴重な観光地として益々有名になりました。
玄武洞公園は城崎温泉から近く、入園料と駐車場代が無料なので気軽にお立ち寄りいただけます。(余裕がある方は、有料のガイドをつけるとより一層楽しめますよ。)
玄武洞公園には「柱状節理」という玄武岩の石柱が、古代建造物のように立ち並んでおり、神秘的な美しさに心が惹きつけられます。玄武岩は鉄分を多く含むため、漬け物石として最適で、代々大切に使い続けている家や店もあるそうです。しかし現在は、天然記念物なので持ち帰ることは法律で禁じられています。
また、玄武洞公園は縁結びのパワースポットとしても有名です。旅行のついでに縁結びのお願いをするのも良いかもしれませんね。城崎温泉に行くなら、是非立ち寄ってみてください。
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基本情報
住所:兵庫県豊岡市赤石1362
電話番号:0796-23-3821
営業時間:9:00 ~ 17:00
あり(普通車70台 / バス5台)
第3位:兵庫県立コウノトリの郷公園
兵庫県豊岡市は、兵庫県の県鳥「コウノトリ」の、日本最後の棲息地です。コウノトリは兵庫県の県鳥だけでなく、国の特別天然記念物にも指定されています。両翼を広げると2mもあり、国内では最大級の大きさです。世界的にも絶滅が危惧されている希少な鳥です。
江戸時代までは全国で生息が確認できましたが、昭和46年(1971)に野生のコウノトリは乱獲や農薬、環境の変化などで絶滅していきました。その国内最後の生息地が、豊岡市だったのです。
兵庫県立コウノトリの郷公園では、国の特別天然記念物であるコウノトリの野生復帰を目指して、人と自然が共生できる環境づくりに取り組んでいます。田園地帯を活かし、165haという広大なエリアの半分が公開ゾーン(観察ゾーン、教育・研究ゾーン)になっており、南側の飼育ゾーン、自然ゾーンが非公開となっています。
教育・研究ゾーンには、観察広場が設置されており、飼育中のコウノトリを常時観察することができます。観察ゾーンには自然観察路が設けられており、普段見ることのできない自然なコウノトリの様子を見られます。また、観察ゾーンには豊岡市立コウノトリ文化館もあり、建物内からでも公開飼育ゲージ内のコウノトリを観察できますよ。
コウノトリの人工飼育は、昭和40年に兵庫県教育委員会が開始しました。豊岡市と地域住民が協力し合い、コウノトリの保護と増殖に尽力しているのです。平成元年に、初めて繁殖に成功し、それ以来増殖し続けています。
毎週土曜日には「ガイドウォーク」を、繁殖期には毎日(土曜と休園日を除く)「巣塔観察ガイドウォーク」を実施しています。ご都合の合う方は是非参加してみてください。
幸せを呼ぶコウノトリを、是非見ていってください。
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基本情報
住所:兵庫県豊岡市祥雲寺128
電話番号:0796-23-5666
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日( 休日に当たるときはその翌日)、および12月28日~1月4日(原則)
駐車場:あり(無料)
公式HP:兵庫県立コウノトリの郷公園
第4位:夕日ヶ浦海岸
城崎温泉から車で約30分から1時間の場所に位置する「夕日ヶ浦海岸」は、夕陽の名勝として有名です。京都の丹後半島、網野町の最も西にあります。
夕日ヶ浦海岸の東側は、景色が素晴らしく、遠方からのカメラマンでいつも大変賑わっています。美しい夕陽はロマンチックなので、カップルにも人気です。
春と秋には、豊富な地魚を食すことができ、夏には約8Kmのロングビーチで海水浴を楽しむことができます。冬には自慢のカニ料理を戴けます。
夕日ヶ浦には夕日ヶ浦温泉があり、「美人の湯」と呼ばれています。木津温泉、浜詰温泉と合わせて、夕日ヶ浦温泉郷とも呼ばれています。城崎温泉と併せて、こちらの温泉を楽しむのもいいかもしれませんね。
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基本情報
住所:京都府京丹後市網野町浜詰
第5位:城崎文芸館 KINOBUN
城崎文芸館(KINOBUN)は、城崎にゆかりのある文人や、城崎温泉の歴史に関する資料を展示している施設です。1996年に、城崎温泉街の真ん中に開館しました。
千数百年もの長い歴史をもつ城崎温泉は、多くの文人墨客に愛され、数多くの作品の舞台となっています。「城の崎にて」の作者である志賀直哉についてや、「白樺派」と城崎の関わり、その他にもさまざまな作品に登場する城崎を紹介しています。
文豪だけでなく、城崎温泉そのものの歴史や、城崎の伝統工芸「麦わら細工」についての展示もあります。「麦わら細工」は体験コーナーもあり、家族連れでも楽しんでいただけます。また、入り口には、城崎温泉ならではの「足湯」もありますよ。
開館20周年を迎えた2016年の秋には、展示内容を大幅にリニューアルしました。城崎文芸館でしか見られないデジタルサイネージや、城崎でしか購入できない本の販売など、ここでしか出来ないことが盛りだくさんです。城崎を訪ねる観光客だけでなく、地元の方にもより深く文学に親しんでもらえる施設へ生まれ変わりました。
常設展では、志賀直哉や、彼と共に近代文学を担った「白樺派」の作家たちと城崎の関わりについて、本や書簡を通じて紹介しています。また、 富岡鉄斎の『中孝之図』や桂小五郎の作品など、城崎にゆかりのある文人たちに関する所蔵作品も、数多く展示されています。
また、1年に2度、企画展を開催しており、現在の城崎と本の関係を紹介しています。第1回目には、城崎の出版NPO「本と温泉」にて、『城崎裁判』を書いた万城目学さんを紹介する「万城目学と城崎温泉」展を開催しました。万城目さんの城崎での足取りをたどりながら、作家としての来歴も振り返りました。2017年9月の第2回企画展では、『城崎へかえる』を出版した湊かなえさんを紹介しました。ファンの方は必見ですね。
1階には、「SHOP & SALON KINOBUN」が併設されています。城崎にまつわる本や、オリジナルの商品を販売しています。また、ドリンクの提供もあるので、足湯を楽しみながらゆっくり飲むのもおすすめです。
城崎温泉は、白樺派を中心とした多くの文人墨客が訪れたことから、いつしか「歴史と文学といで湯の街」として知られるようになりました。その言葉を、このKINOBUNではひしひしと感じることができます。
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基本情報
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島357-1
電話番号:0796-32-2575
営業時間:午前9時〜午後5時
定休日:毎週水曜日、年末年始
駐車場:あり
公式HP:城崎文芸館