道後温泉は、愛媛県松山市に湧出しており、日本書紀に登場する日本最古の温泉といわれています。歴史的な温泉地、道後温泉には寺院や公園、ガラス美術館など、美しい観光スポットが数多く存在しています。この記事では、道後温泉に来たら行ってほしい人気のおすすめ観光スポット5選をランキング形式で紹介します。
第1位:石手寺(いしてじ)
石手寺は、愛媛県松山市にある四国八十八箇所霊場の第51番札所で、ミシュランガイドで1つ星に選定されました。1318年(文保2年)に河野通継によって建てられた二王門は国宝指定されていまう。また、本堂や三重塔、鐘楼など、国の重要文化財に指定されたものが6つもあります。これらは、1566年に長宗我部元親による兵火による火災による焼失を免れた建物たちです。
石手寺は子宝に恵まれるパワースポットとしても有名で、境内にある鬼子母神の周辺の石を持ち帰ると効果があると噂されています。持ち帰った石には、子どもの名前を書き祈願するそうです。子を授かり願いが叶うと、二ツ石を添えて返却します。石手寺には、子どもの名前が書かれた石が高く高く積み上げられており、その御利益のすごさが分かります。
また、境内には地底マントラ洞窟があり、不思議な空間を体験できることから外国人の観光客にも人気があります。寺の周辺の食堂「五十一番食堂」では、やきもちを食べることができます。うすくてやわらかいお餅の生地の中にあんこが入っており、炙られています。お餅の種類は、米粉のみ使用した「白」と、国産のよもぎが入った「緑」の2種類あります。やきもちは、石手寺の名物となっています。
基本情報
住所:松山市石手2-9-21
アクセス:バス停「石手寺前」よりすぐ
口コミ
第2位:道後ぎやまんガラス美術館
道後ぎやまんガラス美術館は、道後温泉本館から徒歩3分のところに位置します。水と緑の美しい庭園に囲まれており、館内はモダンな造りで赤と黒色を基調としています。庭園には白鷺のオブジェや、ワインボトルの滝などのガラスを使用したオブジェが飾られており、夜はライトアップで幻想的な空間を楽しめます。
美術館の館内には、道後温泉本館の象徴でもある振鷺閣の赤い板ガラスや、江戸時代の希少なぎやまん・びいどろ、明治時代や大正時代の和ガラス作品が300点ほど展示されています。
併設されているカフェダイニングでは、イタリア料理やスイーツ、アルコールを楽しむことができます。
基本情報
住所:松山市道後鷺谷町459-1
電話番号:089-933-3655
アクセス:道後温泉駅より徒歩約3分
開館時間:9:00〜22:00(入館受付は21:30まで)
定休日:水曜日
口コミ
第3位:国史跡「湯築城跡」、「道後公園」
道後公園は、14世紀から16世紀後半の約250年間にわたって存続した湯築城の城跡です。当時のまま、堀や土塁が残されている貴重な公園です。武家屋敷や土塀を復元して、発掘調査で発見された出土品などが飾られています。復元には、地域の伝統技法や工法が使われ、高く評価されました。外堀で囲まれた湯築城の外周は、丘陵部を囲むように内堀がめぐらされています。
平成14年に国史跡となり、その後は日本100名城、歴史公園100選にも選ばれました。
道後公園は桜の名所としても有名で、地元民からも愛されています。
基本情報
住所:松山市道後公園
アクセス:道後公園駅よりすぐ
料金:無料
口コミ
第4位:坂の上の雲ミュージアム
坂の上の雲ミュージアムは、松山市のまち全体を屋根のない博物館とする、『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想の中核施設として、平成19年4月28日に愛媛県松山市に開館しました。
小説『坂の上の雲』は司馬遼太郎の作品で、松山市出身の秋山好古、真之兄弟、正岡子規の3人の生涯を通じて、近代国家として成長する明治時代の日本の姿を描いています。この作品は、1968年から1972年の間に新聞に連載され、2009年からはテレビドラマで放送されたほど人気でした。
この坂の上の雲ミュージアムでは、小説の主人公3人についての展示や、明治時代に関する展示をしています。そのほかにも、まちづくりに関する活動を行ったり、訪れた人々が時の流れについて感じながら考える場を提供しています。訪れた人々に、歴史を学んでいただき、未来への思索を深めてほしいと考えられています。
地下1階、地上4階建ての大きなミュージアムは、建築家の安藤忠雄氏による設計です。松山城周辺の歴史や文化を意識して設計され、周囲の自然にしっかりと配慮したつくりは、安藤氏がイメージする「坂の上の雲」を表現しています。館内の各階は、ひと続きのスロープで結ばれています。そのため、来館者はゆっくりと歩き、考えることができます。また、建物西側のガラスカーテンウォールには、城山の美しい緑が映し出されています。
2階には観覧券なしでも利用できるカフェ「ライブラリー・ラウンジ」があります。小説「坂の上の雲」や明治時代に関する書籍が閲覧できます。美味しいコーヒーや愛媛県の特産品を使ったスイーツを食べながら、ゆっくりすることもできますよ。
基本情報
住所:愛媛県松山市一番町三丁目20
電話番号:089-915-2600
営業時間:9:00~18:30(入館は18:00まで)
休業日:月曜日(休日の場合は開館・臨時開館あり)
駐車場:なし(車いす使用者の駐車スペースはあり)
口コミ
第5位:萬翠荘(ばんすいそう)
基本情報
萬翠荘は、大正11年(1922年)に、旧松山藩主の子孫である久松定謨伯爵が別邸として建てたものです。久松定謨氏は陸軍駐在武官としてフランス生活が長かったため、純フランス風の建物に仕上がりました。当時は、最高の社交場として各界の名士が集まり、皇族方がご来県の際には必ず立ち寄られた歴史的な建物です。また、裕仁親王のが松山に訪問される際に寄っていただくため、完成を急がせたとも伝えられております。
萬翠荘は戦争での焼失を免れ、建築当時の様子がそのまま残っている貴重な建築物として、愛媛県の指定有形文化財になりました。その後、平成23年には、萬翠荘本館と管理人舎の2棟が国の重要文化財に指定されました。
建築物自体も美術品ですが、現在は絵画や掛け軸、伝統芸術品、各種イベント、個展も随時行っています。 敷地内には愚陀佛庵があり、句会が行われていましたが、平成22年7月の土砂崩れによって全壊してしまい、現在は跡地のみ残っています。
この敷地は、夏目漱石が明治28年に松山中学の英語教師として赴任した際の下宿先「愛松亭」があった場所でもあります。
基本情報
住所:愛媛県松山市一番町3-3-7
電話番号:089-921-3711
営業時間:9:00~18:00
休館日:月曜日(祝日は開館します)
駐車場:約20台あり
口コミ
まとめ
日本最古ともいわれる道後温泉には、魅力的な歴史的建造物がいくつもあります。ゆっくり温泉につかる前に、観光スポットをたくさんまわって、松山の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。